厚真町の厚南中学校(石田憲一校長)で10日、卒業式を間近に控えた3年生に向けて校長講話が行われた。高校進学を迎えるに当たり「挫折」「覚悟」「笑顔」の三つをテーマに、今後夢や目標に向かう際の心構えなどを説いた。
石田校長は、海外で活躍するサッカーの本田圭佑選手と話をした時のエピソードを紹介し、「彼のビッグマウスは、子どもの頃に自身が挫折を味わったから」と説明。校長自身も大阪体育大時代にサッカー部で他の選手との実力差を見せつけられた時の話を踏まえ、実際に同じ境遇にいた同期のメンバーが一生懸命に練習を重ね、やがて周りから慕われる人間になったことも取り上げ、「それに気付いた時に、何をするかが大事と周りの人から教わった」と回想した。
また、春から町外へと飛び出していく生徒が多いことから「いろんな人と出会い、つながることで笑顔が生まれると思う」と話し、「みんなそれぞれが武器(強み)を持っていて、それがつながりになる。いろんな人とつながり、良い笑顔をつくれるようになってください」とエールを送った。
奥井美結さん(14)は「将来、挫折をした時に身になる話だった。高校では専門科目を学んでいきたい」と話していた。

















