不登校の子どもや親を対象とした新たな交流事業「SAB(エスエービー)不登校苫小牧」が今月、苫小牧市内で始まる。主催者は元高校の美術講師で自身も子どもの不登校に悩んだ経験を持つ、越智沙織さん(39)=同市美沢=。参加者が悩みを打ち明けたり、情報交換したりする場を毎月設ける予定で「学校に行けずに悩んでいる子どもや親がほっとできる空間をつくりたい」と話す。
今春、中学校を卒業する越智さんの長女は、中学1年生の時のいじめをきっかけに不登校となった。学校へ行けずに苦しむわが子の姿に越智さん自身も苦しみ、不安に襲われたが「娘が自宅で過ごす時間を少しでも充実したものにしたい」と、子どもに役立ちそうな情報を片っ端から集めた。さまざまな情報に触れる中で「学校だけが世界のすべてではないことに気付いた」と越智さん。親子でいろいろな人に相談したり、外出したりするうち、中学3年生になった長女は学校に復帰し今月卒業した後は、4月から新生活をスタートさせることになっている。
越智さんは自身の経験から、「不登校となった際、親は子どものためになる情報を集め、学校以外にもたくさんの選択肢があることを教えてあげることが大切」と実感。この考え方を子どもの不登校に悩んでいる親と共有したいと、「SAB不登校苫小牧」の立ち上げを決めた。
活動は「昼の部」と「夜の部」に分けて計画している。昼の部は平日の午前9時~正午、有明町1の「いぶり勧学館」で実施。主に不登校の子どもの参加を想定しており、ボードゲームやレクリエーション用品などを使いながら思い思いに過ごしてもらう。初回の活動は18日。
夜の部は、不登校の子どもや親が悩みや不安をじっくりと語り合う場として計画。不登校に関する相談窓口や中学生コースを設ける通信制高校、平日の日中でも通える習い事などについて情報交換を図る時間も設ける考えだ。会場は高砂町2の正光寺。開催時間は平日の午後6時~午後9時で、初回は25日を予定している。
越智さんは不登校を車がわだちにはまった状況に例え、「外部の助けなしに家族だけでわだちから抜け出すことは困難」と指摘。「外部の助けを得るには、まずは親自身がたくさんの情報を得ることが大切。気軽に参加して、有益な情報を持ち帰ってほしい」と話す。
参加費は昼の部、夜の部共に1回300円。申し込み、問い合わせは越智さん 携帯電話090(4504)4112。電子メール saosaogogogo@gmail.com
















