胆振東部地震からの復興を支援する有志団体「安平町復興ボランティアセンター」は14日、災害復旧復興報告会をオンラインで開催した。同センターのスタッフがこれまでの取り組みの報告、感謝の思いを伝えるとともに町内外から参加した25人と思いを共有した。
同センターは2年半前の震災を受けて、災害ボランティアに関わるなどしたメンバーを中心に2018年11月に立ち上げ、翌12月に本格始動。昨年秋に災害ボランティアセンターと共に仮設住宅からの引っ越しを手伝ったほか、一昨年は追分地区にコミュニティスペース「ENTRANCE(エントランス)」を開設した。
このほか、カラオケ大会の復活や定期的なはしご酒イベントを通じて商店街の活性化や、約30年使われていなかったテニスコートの整備など、町民を巻き込みながらまちづくりにも一役買った。
報告会は新型コロナウイルス感染症対策を踏まえ、オンラインで実施した。エントランスを拠点にしたコミュニティーの創出や総合型地域スポーツクラブの取り組みなどについて報告があった。また、新年度から始まる早来中学校の再建についても紹介し、「学校が完成して初めて復旧が終わったと言える」と話した。
同センターの井内聖センター長(47)は「安平町に住んでいない、古里でもない人たちが安平町のためにこんなに思いを寄せて、時間を共にしていただいた。今、安平町が前を向いて助け合ってここまでこられたのは皆さんのご支援があってこそ」と謝辞を述べ、「これからも安平町のことを見守ってほしい」と呼び掛けた。
報告会は当初、昨年2月に予定していたが、道内でも流行し始めた新型コロナ感染症の影響で中止となり、今回まで延期になっていた。




















