苫小牧市は、苫小牧川、勇払川、安平川の3河川の豪雨による氾濫を想定した洪水ハザードマップを11年ぶりに改訂した。新たに5段階の避難警戒レベルを設定、指定避難所などの位置を明示。浸水域を示す配色も見やすくした。今月中に全世帯に配布予定だ。
3河川は、洪水で重大な被害が生じる恐れのある水位周知河川に指定されている。市は2010年11月、最初の洪水ハザードマップを策定後、道が18、19年に最新のシミュレーションに基づく洪水浸水想定区域図を公表したのに合わせて改訂してきた経緯がある。
新ハザードマップは1階床下浸水(深さ0・5メートル未満)を水色、1階床上浸水(同0・5~3メートル)を薄い黄色とするなど、地域を浸水深ごとに色分け。より見やすくするため、配色を工夫した。
50年に1度の豪雨を念頭に、24時間雨量183ミリで苫小牧川が氾濫した際の市内中心部、同210ミリで勇払川と安平川が氾濫時の市内東部地域の2種類の浸水想定区域図を掲載した。旧マップと比較すると、中心部は、JR室蘭線の線路以南などに色が付かないなど浸水域が縮小した一方、東部は新たに浸水域に入った地域もあった。
指定避難所、土砂災害警戒区域、防災行政無線屋外スピーカーの位置も明記。18年7月の西日本豪雨を契機に国が設けた5段階の避難警戒レベルも載せ、レベルごとに必要な行動を示す。大雨や洪水注意報の発令や警戒レベルに応じて取るべき行動を市民があらかじめ考えて書き込める「マイ・タイムライン」も設けた。
A1判、フルカラー両面刷り。8万7829世帯に全戸配布するほか、公共施設に設置する。
市危機管理室はマップについて「あくまで3河川を想定しており、(雨水を処理し切れずに水路や中小の河川の水があふれ出す)内水氾濫などで色が付いていない地域でも浸水は起こり得る」と強調。「改訂したマップを家族や職場で災害対応を見直すきっかけにしてほしい」としている。
















