子どもの生きる力を育む性教育の在り方を考える座談会がこのほど、苫小牧市住吉コミュニティセンターで開かれた。教育関係者や育児中の親が30人参加し、日本の教育現場での性教育の課題を共有。子どもの心と体を健全に育むための大人の役割について、意見を出し合った。
国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)の推進を目的に、同コミセンが主催した。同じ日に2回開き、座談会を発案した市内在住の北星学園大学2年の女子学生が他国や日本の性教育の状況を語った。
学生によると、性教育は国際的な基準によって、生殖や性感染症の予防から、人権教育、安全教育、健康教育といったものまで幅広く求められている。他国はこの基準で幼少期から繰り返し性教育を行っているが、日本は学校教育で取り扱う時間が短く、避妊方法や妊娠の経過を教えていない。さらに、適切な性教育が行われていないことが、若年者の望まない妊娠や性的マイノリティーへの偏見、子どもへの性被害などの背景になっているという。
学生は「皆さんとこのテーマについて一緒に考えていきたい」と話し、参加者は意見を交換した。多くの人が性教育の充実に理解を示した一方、「自分もきちんとした性教育を受けてこなかったので、子どもたちに何をどう教えればいいか分からない」という声があった。「このような学びの機会を定期的に開いてほしい」という希望も目立ち、同コミセンの堀川紅美副館長は「今後もこの活動を継続させたい」と語った。
















