吉川貴盛元農水相(収賄罪で在宅起訴)の議員辞職に伴う衆院道2区(札幌市東区と北区の一部)の補欠選挙(4月13日告示、25日投開票)の告示まで1カ月を切った。自民党が責任を取って異例の「不戦敗」を決めた選挙戦だが、これまでに6人が立候補を表明済み。16日に開かれた候補予定者説明会では、新たに3人が出馬に意欲を示し、計9人前後の乱立選挙になる可能性がある。既存政党のほか、ミニ政党、弁護士、開業医など候補予定者はまさに百花繚乱(りょうらん)。10月までに行われる解散・総選挙の前哨戦は、混戦模様だ。
これまでに出馬を表明しているのは、立憲民主党の松木謙公前衆院議員(62)、共産党の平岡大介元札幌市議(32)、日本維新の会の山崎泉前道議(47)、NHK受信料を支払わない方法を教える党(略称NHK党)の斉藤忠行氏(29)、弁護士の長友隆典氏(52)、世問う国民党の小田々豊氏(65)の6人。
さらに元アナウンサーの鶴羽佳子氏(52)、過去に札幌市長選に2度出馬経験がある元総務官僚の本間奈々氏(51)、開業医の小林悟氏(56)が出馬に意欲を示す。このうち鶴羽氏は17日に札幌市内で記者会見し、正式に出馬を表明する。
道2区は3月1日現在の有権者数が46万415人と、道内3番目のマンモス選挙区。過去8回の小選挙区選挙で、自民が4勝、非自民が4勝と保守とリベラルが互角の激戦区でもある。
今回は自民が候補擁立を見送り、「自主投票」としたことで構図が激変。保守票の行方が選挙戦の焦点となる。受け皿として維新が独自候補を擁立したが、他にも保守色の強い候補予定者が複数いて保守票の流れは混沌(こんとん)としている。
一方、リベラル系は、共に候補を擁立している立憲と共産が市民団体「戦争させない市民の風・北海道」の呼び掛けで、14日から野党共闘の政策協議を本格的に開始した。共産は16日の候補予定者説明会を欠席。立憲の松木氏一本化へ向け、両党が政策合意できるかが最大の焦点となる。
■道2区補選に出馬を表明・意欲を示している候補予定者
松木謙公氏(立憲・前)=出馬を表明
平岡大介氏(共産・新)=出馬を表明
山崎 泉氏(維新・新)=出馬を表明
斉藤忠行氏(NHK党・新)=出馬を表明
長友隆典氏(無所属・新)=出馬を表明
小田々豊氏(諸派・新)=出馬を表明
鶴羽佳子氏(無所属・新)=17日に出馬表明予定
本間奈々氏(諸派・新)=出馬に意欲
小林 悟氏(無所属・新)=出馬に意欲
















