苫小牧市に自生する植物の商品利用の模索と持続的な保全を目的に活動する苫小牧植物資源協議会(板谷良久会長)はこのほど、初めての講演会を市文化交流センターで開き、道立総合研究機構林業試験場道東支場長の脇田陽一さん(54)が在来植物を活用した商品化の意義を説明した。
同協議会は在来植物の保全と活用方法を検討するため商業、農業、行政の関係者有志が昨年10月に設立した。苫小牧では勇払原野に自生するハスカップが古くから市民に親しまれ、菓子にも使われている。同様に植物の経済利用策を検討して商品化につなげ、地域振興に寄与する目的だ。
講演会には約30人が出席。脇田さんはタイヤに使われる天然ゴムのほか、果実をジャムやジュースに加工するなど食品としての利用に触れ、北米ではハスカップが注目され始めていることを指摘。「小果樹は可能性があり、北海道はベリー類の生育に適している」と本道の優位性を強調した。鎮静効果のあるラベンダーや覚醒作用のあるアカエゾマツなど香りの効用にも触れた。
脇田さんは、勇払原野のハスカップが開発の進展で生育地を脅かされたものの、菓子などで住民の認知度が高かったことから保全につながった経緯を紹介。「積極的に利用することで保全につなげていくことが大切」と力説した。
同協議会は今後、関係者と連携しながら活用できる在来植物を発掘し、商品化を検討する考え。黒崎暁子さん(41)は「苫小牧の特色ある植物を保護し、活用していきたい。最終的には地域再生を目指す」と話していた。
















