苫小牧市汐見町の水産卸売業、マルトマ苫小牧卸売(西田浩一社長)は4月、インターネット交流サイト(SNS)による情報発信「漁船なう」を開始する。国補助を使ったシステム構築は順調で、16日に漁業者向けの説明を初めて実施。若手漁業者からは「苫小牧産魚のPRにつながれば」と期待の声が上がった。
国の「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」を活用し、IT企業のI・TECソリューションズ(表町)と進めている新システムの構築。漁業者が漁獲した魚などを写真に撮り、SNSを通して発信することで、飲食店などは競り前に漁獲情報を把握できる。苫小牧産魚のPR強化や取引の活発化、価格向上などが狙いだ。
今年度事業で市場内やその周辺に、関係者が無料で使えるWi―Fi(ワイファイ)を設置し、漁業者がSNSに投稿しやすい環境を整備。同卸売も昨年6月にフェイスブックを開設し、今年1月にホームページ刷新とPRの強化を先行させてきた。
こうした動きに苫小牧漁業協同組合も賛同し、16日に水産会館で漁業者約20人を対象に説明。同卸売総務部の池田政幸課長は「漁業者の皆さまに取った魚をPRしてもらい、苫小牧産魚の価値を上げたい」と呼び掛け、同漁協の赤澤一貴総務部長も「コロナで魚価が低迷し、個人消費の拡大が重要」と強調した。
若手漁業者を中心に事前登録などの手続きを進め、4月中に事業を始める考え。漁業者の高島貴仁さん(49)は「苫小牧は新鮮でいろんな魚があるとPRできる。漁業者、消費者それぞれにとって姿が見えるのはプラス。ぜひやってみたい」と話していた。
















