東日本大震災から10年を迎えた11日、苫小牧市内の中学校や高校で震災講話や黙とうをする様子を取材した。まだ幼かった中高生にとって、当時の記憶はないだろうと思っていたが、生徒たちが「津波を見て東北に住む親戚を心配した」「苫小牧でも揺れて、家の外へ逃げた」と口にしたことに驚いた。
市内の保育園で地震を体感したという中学3年の男子生徒は、「テレビで津波による災害を見て驚いていた」と振り返り、節目の年に「他人事ではない」と気を引き締めていた。震災を対岸の火事として捉えず、成長している子どもたちに地域の防災を担っていく頼もしさを感じた。
だが、今の小学生以下の多くにとっては、生まれる前の出来事だ。津波と聞いても、その速さや威力の恐ろしさは想像しにくいだろう。災害は、時や場所を選ばない。苫小牧も海に面した町だからこそ、学校だけではなく、各家庭で津波の教訓をわが子に引き継いでもらいたい。(高)
















