「東高西低」顕著に 苫小牧 住宅、東部7地点で上昇 公示地価

「東高西低」顕著に 苫小牧 住宅、東部7地点で上昇 公示地価
苫小牧市の商業地で下落率が最大だった表町5周辺

 国土交通省は23日、2021年公示地価を発表した。苫小牧市内の平均変動率は住宅地が前年比0・3%減、商業地が1・1%減。住宅地は21年連続、商業地は25年連続で下落したが、下落幅は前年に続きいずれも縮小した。住宅地は東部7地点で上昇し、地価の「東高西低」と中心市街地の低迷が顕著に表れている。

 1平方メートル当たりの平均価格は、住宅地(調査51地点)が前年比100円減の1万5800円、商業地(17地点)が同400円減の2万8000円。工業地(13地点)は同増減なしの1万円で平均変動率は0・5%減。下落幅は前年と比べ、住宅地が0・8ポイント、商業地が0・1ポイント、それぞれ縮小した。下落率は、住宅地が下落に転じた2001年以降最小となり、商業地も同1997年以降、97、98年と並び最小だった。

 住宅地は、上昇が7地点、横ばいが11地点、下落が33地点。前年と比べて上昇が2地点、横ばいが1地点増え、下落が3地点減った。上昇はいずれも東部地区で、「拓勇東町6の11」「北栄町4の4」の変動率9・7%(2300円)増など東ほど地価が上がった。最高値はイオンモール苫小牧近傍の「柳町4の15」の3万3500円で、変動率は2・4%(800円)増だった。

 商業地は、前年同様に上昇がなく、横ばいが6地点、下落が10地点、選定替えが1地点。JR苫小牧駅から西側が軒並み下落し、同駅から東部が横ばいと明暗が分かれた。最高値は旧エガオビル近傍の「表町5の5」の4万9500円だが、下落率も最大の3・9%(2000円)減だった。

 自動車部品製造業など大手企業が東部に進出・立地し、宅地開発も東進してきた背景があり、市内の不動産鑑定士、高橋総生さん(56)は「東部は職住が近く、通勤や生活の利便性も高く、人気がある。更地の売り物件が不足し、周辺の地価も上昇している」と分析。大型商業施設の栄枯盛衰を反映したような「東高西低」の地価に、「東部の上昇、西部の下落が続いているのは苫小牧の傾向」と話している。

 苫小牧市を除く東胆振4町はいずれも住宅地、商業地とも下落した。平均価格と下落率は次の通り。

 【白老町】▽住宅地(11地点)5600円、2・8%▽商業地(1地点)1万8100円、1・6%【厚真町】▽住宅地(6地点)4900円、3・3%▽商業地(1地点)1万3700円、4・9%【安平町】▽住宅地(7地点)5300円、3・7%▽商業地(1地点)1万700円、5・3%【むかわ町】▽住宅地(2地点)1万400円、5・1%▽商業地(1地点)1万4500円、6・5%。

 公示地価 地価公示法に基づき国土交通省が公表する毎年1月1日時点の土地価格。同省土地鑑定委員会が調査地点(標準値)を選び、不動産鑑定士が取引実績などを基に価格を判定する。都道府県が調査する毎年7月1日時点の「基準地価」と合わせて土地取引時の目安となる。道内では99市町を対象に1367地点、うち胆振管内は10市町180地点で調査した。

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