歌会始の儀 斎藤さんの作品佳作に 義父の思い出詠み込む

歌会始の儀 斎藤さんの作品佳作に 義父の思い出詠み込む
斎藤陽子さん

 26日に皇居・宮殿で行われた皇室の伝統行事「歌会始の儀」で、苫小牧市ときわ町の斎藤陽子さん(77)の短歌が佳作に選ばれた。義父が亡くなる直前の思い出を詠んだ作品で「最終選考に残ったことを光栄に思う」と語る。

 斎藤さんは市内の「ヌプリ短歌会」の代表。これまで市民短歌大会で市長賞を2度受賞するなどの実績を持ち、現在は市高齢者福祉センターの短歌教室で講師を務める。

 佳作に選ばれた「死に近き父に一匙(さじ)銜(ふく)ませし野呂果実店の二月の西瓜」は、肝臓がんで臨終の義父から「スイカが食べたい」とお願いされた50年ほど前の一場面を詠んだ作品。市内の果物店をあちこち回ってやっとの思いで見つけた小さな一玉を切って、スプーンで優しく口に運ぶ様子が表現されている。

 入選10首、佳作18首のうち、道内からは斎藤さんの作品のみが選ばれた。応募が締め切られる直前の昨年9月初めに完成したといい「佳作であっても、選者の目に留まったことがうれしく、ありがたい」と笑顔だ。

 2021年歌会始のお題は「実」で、全国から1万3657首の応募があった。歌会始の儀は当初1月に行われる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期されていた。

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