苫小牧市内に今月、濃厚な豚骨しょうゆベースのスープが特徴の横浜家系ラーメンが相次いで出店した。市内にラーメン店は50店以上あるとされ、店主の高齢化や売り上げ減少などを背景に閉店する店も目立つ。長く営業を続ける地元店は地域密着を掲げ、顧客のニーズに応えようとしている。
「前田家」は11日、市内明野新町1の国道36号沿いに開店した。ビッグツリー(旭川市)が運営し、濃厚ながらクリーミーなスープが特徴。麺の太さが選べ、テーブルには調味料のほかタマネギなども置かれている。しょうゆラーメン790円など。開店日は行列ができ、約50席が埋まる状態が続いたという。営業時間は午前9時~午後11時30分。不定休。担当者は「地域に愛される店を目指したい」と意気込む。
12日には市内日吉町1の国道36号沿いに「魂心家」がオープン。時計台観光(札幌市)がこれまでの店を改装し、運営を始めた。中太麺に濃厚でまろやかなスープ、700円から。スープを飲み干すとサービス券がもらえ、22枚集めるとオリジナルグッズがもらえる。麺類を注文するとご飯は食べ放題。午後6時まで大盛り無料サービスも行う。営業時間は午前11時~翌日午前2時。不定休。担当者は「コロナ禍でも多くの方が来ている。飲食業全体を盛り上げたい」と意欲満々だ。
家系ラーメン店の出店について、1965年からカレーラーメンの提供を続ける「味の大王」(市内植苗)の高橋浩一社長は「苫小牧の市場を狙って競争が激しくなっている」と受け止める。コロナ禍で、自宅でも温かいラーメンが味わえる電子レンジ用冷凍麺の開発など新しい試みも進めており、「長く愛される店は固定客が多い。これからも地元密着を続けたい」と話した。



















