新型コロナウイルスの感染拡大を受けて政府が首都圏1都3県に出していた緊急事態宣言が21日に解除され、初めての週末を迎えた。新千歳空港国内線ターミナルビル内は26日午後、キャリーケースを携えた観光客らが行き交い、にぎわいを見せた。航空会社によると新千歳と羽田を結ぶ路線の予約状況が好転。就職や転勤など人の移動が多くなる時期に加え、宣言解除に伴う観光需要の回復傾向もあるようだ。
政府は首都圏での緊急事態宣言を1月8日に発出。北海道エアポートがまとめた2月の航空概況によると、新千歳―羽田線の乗降客数は前年同月比72・9%減の19万5778人にとどまったが今月21日、2カ月半ぶりに解除された。
26日の国内線ビル内は、観光客やビジネス客とみられる航空利用者らでやや混雑した状態。羽田線が到着すると、続々と旅客が降り立った。川崎市から札幌でのライブを見るため訪れた女子大学生(20)は「昨年は来ることができなかったが、宣言が解除されたので行こうと思った。とても楽しみ」と笑顔を見せた。千葉県習志野市の団体職員の女性(43)は札幌市の実家に夫と幼稚園児の長男の3人で帰省。「両親も心配だと思うので、3人ともPCR検査を受けてから来た」と話した。
土産や飲食のテナントも足を止める人が宣言前より多い印象。小笠原商店の小笠原琢社長(52)は「異動時期でもあるので、お客さんの流れが生まれている。宣言の解除で利用者が増えてほしい」。飲食店従業員の30代男性は「感染の拡大は心配だが、これまで売り上げが落ちても辛抱してきた。感染防止には配慮しつつ、少しでも取り返せたら」と期待した。
航空会社の予約状況にもやや回復の傾向が見られる。ある航空会社は「宣言解除後、予約は上向いている。満席の便も出てきている」とし、別の会社も「宣言解除が異動時期と春休みに重なり、予約状況は良くなっている」と話していた。
















