経験生かし活躍を 新地域おこし協力隊に委嘱状 多彩な顔触れ8人 厚真

経験生かし活躍を 新地域おこし協力隊に委嘱状 多彩な顔触れ8人  厚真
宮坂町長(左から5人目)と新年度、厚真町の地域おこし協力隊となった8人

 厚真町は1日、今年度から新たに地域おこし協力隊の隊員となった8人に委嘱状を交付した。さまざまな経歴を持つ多彩な顔触れで、それぞれ自身の分野での活躍を誓った。

 8人のうち、農業支援員として就任したのは、横浜市から来たカンボジア出身のセイン・ソヘンさん(38)、埼玉県から移住した志賀裕一さん(36)、札幌市出身の東海林勇人さん(29)の3人。起業型地域おこし協力隊の隊員となったのは、千葉県出身の矢代祐也さん(36)、札幌出身の小町谷健彦さん(36)、モンゴル出身の満田光さん(37)、千歳市出身の坂野昇平さん(26)の4人。東京都出身の川上泰央さん(46)は、企業研修型地域おこし協力隊として隊員になった。

 志賀さんは「飲食宅配代行サービス『ウーバーイーツ』でのアルバイトや駅員の経験を生かしたい」と自己紹介。東海林さんは「昔から作物を作っている人に憧れを抱いていた。自分も挑戦し、厚真町を盛り上げることができれば」と言い、セインさんは「イチゴや野菜を作りたい」と意気込んだ。

 安平町の競走馬の生産牧場、ノーザンファームに勤めた経験がある矢代さんは、競走馬の販売、情報発信を専門にしており、「ビジネスとして競売の発展に貢献したい」と意欲を見せ、小町谷さんは映画プロデュースやテレビ制作のノウハウを生かして「厚真にはたくさんの面白い人がいて、面白いことをやっていることを伝えたい。5年後や10年後に残していけるものを作りたい」と張り切る。

 満田さんは簡易宿泊施設を活用した「文化交流を広げ、ビジネスにつなげたい」と定住者と多様に関わる関係人口の創出を目標にする。川上さんは馬と一緒の暮らしや食と自然を循環させたプログラムのビジネス化を掲げ、「全国、世界から人に来てもらえるような場所として発信していければ」と希望を語った。

 隊員の任期は来年3月までだが、最長で3年間延長して継続できる。宮坂尚市朗町長は「目的、目標を達成するためこの3年間が人生にとって大きなステップ、飛躍になるよう支援をしていきたい。皆さんの経験を生かしてほしい」と激励した。

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