白老町は3月31日、地域おこし協力隊員として3年間の任期を終えた3人を対象に、町役場で卒業式を行った。
3月で任期を終えたのは、林啓介さん(39)=観光振興担当=と妻オルガさん(36)=同=、手塚日南人さん(25)=森林ガイド担当=。林さん夫妻は2018年6月から、手塚さんは同年5月から協力隊員となり、白老の活性化に活躍した。
町役場で行われた卒業式では、手塚さんが諸事情で欠席したものの、式に臨んだ林さん夫妻に戸田安彦町長から感謝状が贈られた。
戸田町長は「3年間の経験を生かし、引き続きまちに貢献していただければ」と期待。林啓介さんは「地域の支えがあって、これまで活動できた。今後もできることを形にしていきたい」と決意を新たにした。
林さん夫妻は、地元食材活用の商品開発やゲストハウス(民泊)運営、旅行者への体験プログラム提供といった観光振興事業に次々に挑戦。昨年夏からは大町商店街にある地域食堂グランマの経営に携わり、3月には地域振興を目指した会社も立ち上げた。
一方、手塚さんはポロトの森で観光ガイドを務めたり、音楽でアイヌ文化を発信したりと、地域の自然や文化をアピールする活動に取り組んだ。
町は16年度から協力隊制度を導入し、これまでに14人の隊員が白老のまちづくりに関わった。

















