苫小牧市 胆振で初、配偶者暴力相談支援センター  DV被害専門的に対応

苫小牧市 胆振で初、配偶者暴力相談支援センター  DV被害専門的に対応

 苫小牧市は配偶者などからの暴力(ドメスティックバイオレンス=DV)の相談対応に当たる、配偶者暴力相談支援センターを1日、庁内に開設した。道内の市町村で同センターが設置されるのは4カ所目、胆振管内では初。運営を担当するのは市協働・男女平等参画室で、専門の相談員が相談対応に当たるほか、被害者が必要とする情報の提供やカウンセリングなどを手掛ける。

 配偶者暴力相談支援センターは、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(DV防止法)に基づく、行政機能の名称。相談対応やカウンセリングのほか、被害者の自立生活支援などに関わる情報提供、被害者の安全確保や一時保護などに取り組む。

 都道府県に設置義務、市町村には努力義務が課せられており、道内では道や各振興局、札幌市などが運営する同センターがこれまでに20カ所設けられている。

 市はこれまで、市こども支援課が「女性相談」という枠組みで配偶者などからの暴力に悩む女性の相談に乗ってきた。近年、年間の延べ相談件数は200件を超えており、2020年度は20年4月から今年1月末までに312件の相談に対応。その半数以上が20~40代の子育て世代で、繰り返し相談を寄せる人が目立ったという。

 市はDV相談の対応をより専門的に進めるため、配偶者暴力相談支援センターを開設し、担当部署をDV防止の啓発事業を手掛けてきた市協働・男女平等参画室に変更。相談員も1人増員して2人体制とし、DV相談から啓発事業まで一体的に進められる体制を整えた。

 新型コロナウイルス流行に起因した生活不安やストレスなどによる配偶者らからの暴力の増加、深刻化も懸念されている。全国の同センターや内閣府の相談窓口「DV相談プラス」に20年4月から今年1月末までに寄せられた相談件数は16万2241件と、前年同期の約1・5倍に上る。

 市協働・男女平等参画室の宮嶋紀子室長は「暴力は深刻な人権侵害。被害を受けた際は一人で悩みを抱え込まず、ためらうことなく相談を」と呼び掛ける。

 DVに関する相談は市配偶者暴力相談支援センター 電話0144(84)8985(平日午前8時45分~午後5時15分)▽苫小牧署 同0144(35)0110▽市内のNPO法人ウィメンズ結 同0144(32)0100(平日午前10時~午後4時)。

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