苫小牧市は2021年度、生物多様性推進事業を実施する。市民周知事業、地域懇談会運営業務、専門家会議運営業務を展開。22年度以降に生物多様性を守る計画を策定することも視野に取り組む。
市民理解の深化を図るとともに、多様な生物と環境の保全や資源化、持続可能な利活用に向けて有識者から意見を募集。今後の施策の方向性を導き出す。事業期間は1年間。公募型プロポーザルで選定した民間事業者が実施する。
市民周知事業では、生物多様性の意義を発信する資料を作成。リーフレットや冊子、動画などを想定しており事業者の提案内容を吟味した上、生物多様性について市民理解が進む資料を完成させたい考えだ。
地域懇談会運営業務は市民、企業、団体を対象に、生物多様性に関して意見交換する会合を市内で開催。希少な動植物の生育地や外来種の状況、鳥獣による農作物への被害などについて意見、提案を募る。
専門家会議運営業務では既存の資料や調査結果、懇談会で出た声を基に環境保全や持続可能な利用について有識者に意見を求め、市として取り組むべき施策や課題などを整理する。
専門家会議などで出た意見は、市の施策に反映させる方針。具体的には外来種の駆除や自然資源を活用した地域戦略を盛り込んだ計画の策定などが想定される。
市内では株によって味や実の形が異なるハスカップ原生種の保全、活用を目指す動きがあるほか、ウトナイ湖のガン類やハクチョウは観光資源としての側面も。保全と活用を前提に生物多様性を捉え、資源活用につながるよう事業を進める。市環境生活課担当者は「生物多様性から受けられる恩恵が身近にあることを市民に知ってもらいたい」としている。
















