安平町追分にある道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」で保管している特急用ディーゼル気動車「キハ183系」が、冬期養生を経て、およそ5カ月ぶりにお目見えした。
キハ183系は国鉄時代から30年以上にわたり道内を走り続けた鉄道ファンになじみ深い車両の一つ。2017年度に運用を終えたが、北海道鉄道観光資源研究会(札幌)がインターネットで支援を募る「クラウドファンディング」で資金を集めてJR北海道から2両を取得。町が引き継ぎ、このうち1両「214号機」を道の駅で管理している。
4日に車両を覆っていたブルーシートの撤去作業が行われ、高さ4メートル、長さ12メートルほどある赤とクリーム色の雄姿が久しぶりに現れた。初日の4日はあいにくの雨天になったが、5日は青空が広がった。有志でつくる団体「あびら鉄道交流推進協会」(通称おおぞら会)の矢野友宏事務局長は「鉄の腐食など劣化を防ぐために定期的にメンテナンスをしていきたい」と話している。
町が新たに整備した公園「ポッポらんど」がオープンする29日に今年度最初の車内公開を予定している。

















