コロナ影響、中小は5割切る 正社員採用予定  52・8% 帝国データ札支店、道内企業調査

コロナ影響、中小は5割切る 正社員採用予定 
52・8% 帝国データ札支店、道内企業調査

 帝国データバンク札幌支店は、2021年度の雇用動向に関する道内企業意識調査結果を発表した。21年度に正社員(新卒・中途入社)の「採用予定がある」と回答した企業は、前回調査(20年2月)から5・2ポイント減の52・8%となり、3年連続で減少。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、新年度の正社員採用見込みは、13年度(52・8%)の水準まで低下した。

 「採用予定がある」と回答した企業の規模別では、「大企業」が前回比5・3ポイント減の76・8%となり、9年ぶりに8割を下回った。「中小企業」も5・2ポイント減の47・6%と8年ぶりに5割を下回り、企業の規模を問わず慎重な姿勢となった。

 一方、「採用予定はない」とする企業は前回比3・5ポイント増の32・5%。3年連続で増加し、3割を超えた。

 採用予定のある企業からは、「業界は慢性的な人手不足。積極的に採用する見込み」(建設)、「業容拡大のために人材が必要」(運輸・倉庫)との意見が上がる一方、「新卒採用を求人しているが応募がない」(専門サービス業)との声も寄せられた。

 採用予定のない企業からは「コロナが収束しないと事業の先行きが見通せない。この状態で採用するのはリスクが高過ぎる」(その他製造業)、「とても増員できる状況にない」(飲食料品・飼料製造業)など景況感の悪化や先行きの見通し難を挙げる声が出ている。

 また、新年度の非正社員(新卒・中途入社)の採用状況では、「採用予定がある」としたのは35・4%で、前回比10・7ポイントの大幅減。9年ぶりに3割台まで低下した。

 この他、政府が4月に高年齢者雇用安定法を改正し、新たに努力義務として定めた「70歳までの就業機会確保」への対応(複数回答)も質問。再雇用制度や勤務延長制度による「70歳までの継続雇用制度を導入」すると回答した企業は26・9%だったのに対し、「現時点で対応は考えていない」が29・8%。「分からない」も16・8%となり、対応を決めかねている様子が伺える。

 調査は2月12~28日、道内企業1084社を対象に実施。553社から回答を得た(回答率51%)。

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