3月27日付本紙の1面で、アイヌの丸木舟が55年ぶりに市内弁天の浜近くで見つかったことを書いた。
丸木舟の中でも航海や漁業に用いたとみられるイタオマチプ(板つづり舟)とみられる。苫小牧市教育委員会などは、舟がいつ頃のものかを調べる年代測定を実施中で、分かるには少なくとも2カ月を要するそうだ。
1965年に苫小牧市沼ノ端の旧勇払川古川河畔で見つかり、翌夏に人力で引き揚げられた丸木舟は、発掘後の調査で1130~1200年代のものと分かっている。
これは、本州の歴史区分における鎌倉末期から室町時代にかけて、すでに沼ノ端地域が水路による要衝であったことを示した。
今回発見された舟の年代が分かれば、鎌倉末期からいつ頃まで、水路を活用して人々が行き交う時代があったのかが、見えてくることになる。
55年の月日を経て発見された二つの点が、新たな歴史に結び付く瞬間に立ち会えたことがうれしい。(半)
















