白老町社台のファームレストラン「ウエムラ・ビヨンド」の従業員が同店で8日、苫小牧市のグランドホテルニュー王子のスタッフから接客マナーなどの指導を受けた。同店を運営する白老牛生産の上村牧場(上村篤正社長)と、同ホテルを経営するホテルニュー王子(小林健司社長)の人材交流の一環として初めて行われた。
両社は、和牛生産牧場とホテルという互いの経営資源や人材を生かし、企業成長につなげる連携事業を4月から始めることで合意。第1弾としてホテルの飲食部門スタッフを派遣し、上村牧場の直営レストラン従業員に接客マナーなどを伝授する取り組みを始めた。
8日、同ホテル料飲部の橋場昭三部長らがウエムラ・ビヨンドを訪れ、同店の従業員4人に立ち居振る舞いなど接客の基本、トレーの持ち方、料理の出し方といったサービスのノウハウを指導。橋場部長は「サービスマンとして最も大切にしなければならないのは笑顔。常に謙虚な姿勢でお客さまに接することも大事だ」などと助言した。
同店での講習はテーブルコーディネートやサプライズプラン提案などをテーマに15日にも行い、同店とホテルのスタッフがディナータイムで一緒に客へサービスを提供する交流活動も予定。また、同ホテル従業員が上村牧場を訪れ、白老牛の生産現場について学ぶ研修も計画している。
両社は人材交流の他、6月に互いに白老牛肉フェアを開催し、7月にはコース料理の共同企画も行う方向で検討。白老町と苫小牧市の地域資源や両社の強みを生かしてサービスの付加価値を高め、相乗効果をもたらす連携事業を進めていく考えだ。

















