苫小牧港管理組合は安定的経営の継続を目的に、初めて「港湾整備事業経営戦略」を作成した。港湾整備事業特別会計の事業概要や経営の基本方針を明記したほか、苫小牧港の将来の取扱貨物量の見通しとして、2030年も大台の1億トン維持を掲げている。
同港の取扱貨物量は、13年から20年まで8年連続で1億トンを達成している。今後、人口減少や消費需要の縮小などマイナス要因が予想されるが、取り扱い実績や企業情報などから、ほぼ横ばいで推移するとみており、30年は1億439万9000トン(推計値)とした。
上屋や荷さばき地などの使用料収入は、20年度は12億4370万円だったが、21年度は東港国際コンテナターミナルの指定管理者制度導入により、約5億円減の7億4810万円となる見通し。一方で、西港中央北埠頭(ふとう)の荷さばき地の一部供用開始が22年度に予定されていることから、荷さばき地使用料の段階的な増加を見込んだ。30年度は21年度比で約8000万円増の8億2821万円(推計値)とした。
経営の基本方針として▽国際・国内輸送ネットワーク拠点としての機能強化▽交流、観光の拠点づくりと住民参加による快適な「みなとまちづくり」・良好な港湾環境づくり▽安全・安心で信頼性の高い港湾空間の形成―を盛り込んだ。
戦略は、総務省から要請を受け、経営の健全化や経営基盤強化を図るために作成。3月下旬から同組合のホームページで公開している。計画期間は21年度から30年度。5年後をめどに検証し、必要に応じて内容の見直しを行う。
















