コロナ禍苦境続くでライブハウス「エルキューブ」 イベント開催、試行錯誤

コロナ禍苦境続くでライブハウス「エルキューブ」 イベント開催、試行錯誤
感染対策を講じて盛り上がる会場。スクリーン(右奥)には、札幌の観客の様子が映し出されている=今年2月、エルキューブ

 苫小牧市王子町のライブハウス「エルキューブ」は人数を絞って客を入れ、オンライン配信もする「ハイブリッド公演」など新型コロナウイルス流行下でのイベント開催の在り方を模索している。昨年は広い屋内空間を生かし、アウトドア好きのスタッフが「屋内キャンプ」を初企画し、好評を得た。

 例年は年間170件ほどあるライブが、2020年度は3分の1以下に減ったというエルキューブ。杉村原生店長(42)は「厳しいという言葉で言い表せる線はすでに超えている」と語る。

 道の緊急事態宣言に伴う協力要請を受け、一時はオンライン上だけで楽しむ「配信ライブ」中心に。最近はハイブリッド公演に移行しつつあるが、コロナ対策のため入場は270人前後収容可能な会場で50人を上限としている。

 そんな中、広いライブスペースを有効活用しようと昨年11月、アウトドア好きの従業員が屋内キャンプを初企画。実際にテントを張り、自然の中にいる感覚になるよう照明を緑色にしたり、せせらぎのBGMを流したりと工夫し、常連客ら15人ほどがキャンプ気分を楽しんだ。

 2月には市内外3会場でそれぞれ1組ずつがライブを行い演奏中、残り2会場はスクリーンを通じた生中継を楽しむ新しいスタイルのイベントに参加。道内音楽関連事業者らでつくる北海道ライブ・エンタテインメント連絡協議会の主催で、中継ライブでどこまで臨場感を得られるか探った。

 配信された音は各ライブハウスのスピーカーから流れるため、迫力満点。観客(34)は「ライブでは音による刺激を求めているが、(生ライブと)遜色ない」と満足した様子だった。

 杉村店長は「少ない人数であっても、楽しんでくれるお客さんに向けたイベントをつくり出すことを最優先したい」と強調。コロナの収束が見通せない中、今後、道外のライブハウスと連携したオンラインライブも構想中だ。

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