苫小牧市真砂町の出光興産北海道製油所は12日、構内車として導入した超小型EV(電気自動車)をお披露目した。低炭素化の推進と寒冷地の実証試験を目的に、同社の製油所で初めてEVを採用。澤正彦所長は「持続可能なエネルギーセキュリティー(安全保障)の確保と、新たなモビリティーの実現に貢献する」と意欲を示した。
構内車のガソリン車34台のうち2台を、出光タジマEV(東京)の超小型EV「ジャイアン」(2人乗り)に更新した。製油所内に車両を充電するカーポート1台分も整備し、屋根に通常の太陽電池よりも光吸収が優れるとされる「CIS太陽電池」を設置した。構内を再生可能エネルギーで走行する試みで、澤所長は「(エネルギーの)地産地消の仕組み」とアピールした。
EVは氷点下10度以下の寒冷地で充電効果が約2割落ちるとされ、寒冷地におけるフィールド試験を兼ね、出光タジマEVの次世代モビリティー開発に応用する。始動性や航続距離、バッテリーへの影響、胆振東部地震のブラックアウト(大規模停電)のような災害時の蓄電池としての有効性などを確認する。
構内車は設備点検などの業務で出動し、月平均100キロほどを走る。カーポートのフル充電で140キロの走行が可能で、二酸化炭素(CO2)排出量も削減できる。構内車は順次EVに更新する考えで、全車がEVになれば年間5~10トンのCO2削減につながるという。
同製油所のCO2排出量は2019年度実績99万トン。澤所長は「カーボンニュートラル(温室効果ガス排出ゼロ)の取り組みを加速させ、毎年1%ずつ削減していきたい」と語った。
















