全国の事例など学ぶ 安平の自然を 守る会が学習会

全国の事例など学ぶ 安平の自然を 守る会が学習会
産業廃棄物処分場について理解を深めてもらおうと開かれた学習会

 安平町内で産業廃棄物最終処分場の建設が計画されていることを受け、町民有志による「安平の自然を守る会」(内藤圭子代表)は13日、早来町民センターで町民向けの学習会を開いた。

 講師は、全国を巡り、廃棄物問題を中心テーマにして講演などをしている廃棄物処理場問題全国ネットワークの藤原寿和共同代表。約40人が参加した。

 藤原代表は廃プラスチック類をはじめ、ガラスや金属、コンクリートのくずを地中に掘った穴に埋める「安定型処分場」について、埋め立て廃棄物に含まれる有害物質が地下や隣接する土地に流出する汚染が相次いでいることを説明。安定型に比べて安全とされる「管理型処分場」でも有害物質が地下に浸透しないように設置した遮水シートや遮水工が破損したり、埋めた廃棄物の流出を防ぐ堤防が決壊したりするなど「廃棄物が外に流出する事故が全国で相次いでいる」と指摘した。

 また、「水質の影響は半径二十数キロ、大気汚染は数千キロ相当に及ぶのでは」と推測。「脱埋め立て・脱焼却」を強く訴え、「生産段階からリサイクルできるような循環社会システムに変えていくことが必要。将来につけを回さず、どうしたらいいのか考えて」と呼び掛けた。

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