苫小牧市内の自転車店で、自転車の品薄状態が続いている。新型コロナウイルス感染リスクを避けようと、通勤や通学手段としての需要が全国的に高まり、海外の部品供給が追い付かなくなっているため。商品によっては入荷の見通しが立たず、消費者の選択肢が限られる異例の事態となっている。
イオンバイク苫小牧店(柳町)は、2020年の自転車の売り上げが19年に比べて4割増加した。高校生が5万円台のスポーツタイプの自転車を購入するケースが目立った。
一方、昨年末からメーカーの部品生産が間に合わず、一部商品の入荷が2~3カ月遅れているという。同店の工藤賢太朗店長は「自社ブランドの自転車には影響がなく、すぐに購入できる」と話す。
高木サイクル(柏木町)は、スポーツタイプや籠付き自転車が満遍なく売れているが、昨年夏から入荷の遅れが見られ、同12月に発注した自転車が4カ月後に届いたこともあった。
同店は、数カ月先を見越して自転車やタイヤを発注するが、高木洋仁代表は「入ってくる自転車が昨年より少なくなっている。来年はもっと厳しくなる」と危機感を持つ。
輪輪サイクル(ときわ町)でも、昨年から5万~6万円台のスポーツタイプの自転車で入荷が遅れるようになった。片岸一三代表は「店頭の自転車はすぐに引き渡せるが、カタログを見て注文した場合、いつ入荷するか分からない」と話す。
籠付き自転車の入荷に大きな影響はなかったが、量販店との売り上げ競争が激化。出張修理などサービスの充実を顧客にアピールしている。
自転車の品薄について、道内各地の自転車店が加盟する北海道自転車軽自動車商業協同組合(札幌市)は「コロナ禍で欧米でも自転車の人気が高まり、中国や東南アジアで部品の生産が追い付いていない」と分析する。世界的に自転車の入荷が3~6カ月遅れているといい、服部好泰理事長は「売れ筋の商品は全然なく、困っている店が多い」と話した。
















