新型コロナウイルス感染拡大により、旅客需要の低迷で減便を続ける主要航空各社は、3月の利用実績(速報値)をまとめた。日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)大手両社は、新千歳空港発着便の旅客数が、1年以上ぶりに前年同期を上回った。前年の「第1波」による激減期と比較していることもあるが、コロナ下の厳しい中にも明るい兆しが見られた。
JALの搭乗者数は前年同月比23・7%増の13万3956人。月別で前年実績を上回るのは、2019年12月以来、1年3カ月ぶり。主要路線は軒並み前年実績を上回り、羽田線は同28・4%増の8万4858人、伊丹線は同85・9%増の9755人、関西線は同9・5%増の7102人、福岡線は同45・9%増の6075人などとなった。
ANAの搭乗者数は同37・9%増の26万6417人。月別の前年実績超えは、20年1月以来、1年2カ月ぶり。こちらも主要路線はほぼ前年実績を上回り、羽田線は同52・7%増の14万7427人、伊丹線は同82・8%増の3万2683人、関西線は同17・3%増の7319人、福岡線は同29・1%増の4769人などとなった。
北海道エアポートがまとめる新千歳空港の航空概況によると、昨年3月は国内線旅客数が前年同月比66・5%減。コロナの「第1波」で道が緊急事態宣言を出す中、旅客需要は極端に落ち込み、航空各社は運航計画の大幅な変更を余儀なくされた。
このため対前年増も手放しで喜べない現状だが、コロナ下で2年目の春を迎え、航空各社も対策のノウハウを積み、運航計画を柔軟に変えているさなか。人の動きが活発になる年度末に合わせ、一定程度回復した旅客需要に、適応した成果とも言えそうだ。
















