苫小牧市「こども相談課」 相談監・米田浩二さんに聞く 児童虐待を未然に防ぐ、「悩み抱え込まないで」

苫小牧市「こども相談課」 相談監・米田浩二さんに聞く 児童虐待を未然に防ぐ、「悩み抱え込まないで」
「市民が安心して相談を寄せられるような窓口を目指す」と米田さん

 苫小牧市は今月1日付で、健康こども部内に児童虐待や養育などの児童相談に専門的に対応する「こども相談課」を新設した。市こども相談センター(双葉町)内に相談窓口を構え、職員が子どもに関するさまざまな困り事に対応している。1日付でこども相談監として採用され、同センターのセンター長に就任した米田浩二さん(60)に児童相談に対する思いなどを聞いた。

 ―長年、福祉畑に携わってきた。

 「約40年にわたり、道職員として福祉分野の仕事に関わってきた。特に児童相談所での勤務が長く、函館児童相談所を皮切りに岩見沢、道中央(札幌)、釧路、室蘭の児童相談所で業務に当たってきた」

 ―苫小牧との関わりは。

 「2018、19年度の2年間、室蘭児童相談所の所長を務めた。この時、道内自治体の中でも苫小牧は特に養育に悩みを抱える人が多いことを知った。保護者の力不足といった単純なものではなく、生活環境の不安定さや子ども自身の育てにくさなど、複合的な問題が背景にあると感じた」

 ―新設されたこども相談課の役割は。

 「今、児童虐待問題を抱えている家庭への支援はもとより、子育ての悩みを募らせて虐待に発展するのを未然に防ぐことも重要な役割。機構改革で児童相談の専門部署となったので、子育てに困っている保護者の声を感度よくキャッチし、悩みに丁寧に耳を傾ける姿勢をこれまで以上に大切にしなければならない」

 ―こども相談監の役割は。

 「児童相談に当たるこども相談課の職員に助言や援助を行う、スーパーバイズ的な立場。一見すると緊急性が低く感じるような相談内容でも、実は深刻な状況に陥っているケースもある。職員が業務を1人で抱え込むのではなく、チームとして連携して対応できるよう児童相談所勤務で得た知識や経験を伝えていきたい」

 ―育児中の人たちに伝えたいことは。

 「子育てで感じる悩みに大小はなく、誰もが不安を抱えながら行っている。苫小牧市は子育て支援の他にも、さまざまな支援策を展開している。相談してくれれば、きっと相談者にとってより良い策が見つかるはず。『こんなことを相談して変に思われないか』と思わず、子育てについてならどんなことでもいいので相談を寄せてほしい」

 米田浩二(よねた・こうじ)。留萌管内天塩町出身。北海学園大学法学部卒業後、1984年、道に入庁。生活保護や障害福祉に関わる業務を経て、道内各地の児童相談所で勤務。2020年、道立大沼学園(渡島管内七飯町)の学園長に就任し、21年3月に退職。4月から現職。社会福祉士の資格も有する。

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