むかわ町の地域おこし協力隊として、ブラジル出身の村井エリカさん(46)、札幌市出身の佐藤雅仁さん(34)、兵庫県三田市出身の藤川幸士さん(33)の3人が就任した。穂別地区を拠点に町内で活動する。16日に竹中喜之町長が委嘱状を手渡した。
3人は今月1日付で就任し、任期は最長3年間。
村井さんはブラジルのほか、アルゼンチン、コロンビアといった南米を転々とし、21年前に札幌に移住。英語や美術が専門の教員として、園児から大学生まで幅広く指導してきた。
むかわ町では穂別地区のさくら認定こども園で働きながら、木育の指導を担当する。「木育は専門ではなかったが、美術の教員時代は木工や焼き物を中心に指導してきた」と言い、「(むかわは)身近に山があり、環境に恵まれている。子どもからお年寄りまで幅広い年齢の方と関わっていきたい」と張り切る。
佐藤さんは、アウトドア用品の販売や雪山をフィールドに活躍。映像やアートのノウハウを持ち合わせ、穂別キャンプ場を主な活動の場にする。SNS(インターネット交流サイト)を活用したキャンプ場のPRをはじめ「ゆくゆくは観光面の配信をしていきたい。冬はスキーの方でも何かできれば」とイメージを膨らませる。
藤川さんもキャンプ場で活動する。アウトドアメーカーで9年間勤務した傍ら、カメラマンとしても自然や動物などを撮影してきた。キャンプ場の整備や観光に関する情報発信のほか、自然を生かした商品開発、体験メニューの企画の構想も練っている。「コロナ禍でどれだけできるかは分からないが、キャンプ場で写真展を開いたり若いクリエイターが利用できたりする空間をつくりたい。自然体験の入り口として環境を整えていければ」と意気込む。
竹中町長は「ご縁を大事にしながら、やりたいことや思いを広げ、とことん町を盛り上げてください」とエールを送った。

















