白老町の仙台藩白老元陣屋資料館友の会(川西政幸会長)は、陣羽織を模したユニホーム11着を製作した。幕末の北辺防衛拠点・仙台藩白老元陣屋を統率した三好監物(1814~68年)が愛用した同館所蔵の陣羽織をモデルに作り、29日から始めるガイドのボランティア活動で活用する。
国の史跡・白老仙台藩陣屋跡にある資料館は、刀剣や甲冑(かっちゅう)、絵図など関連資料を展示し、アイヌ民族と仙台藩士らの交流を含めた歴史を紹介する町の施設。館内や展示物のガイドは、友の会の会員21人がボランティアで当たっている。
友の会は「陣屋にちなんだ陣羽織姿で来館者を迎えたい」とユニホーム製作を企画。御備頭(おそなえがしら)と呼ばれ、陣屋を統率した三好監物の陣羽織を参考に型紙を作り、地域住民から提供された着物の布や帯を材料に昨年9月から作業を進めた。
川西会長と女性会員3人が19日、町教育委員会を訪れ、装飾的に仕立てた陣羽織ユニホームを安藤尚志教育長に披露。川西会長は「メンバーおそろいのユニホームで解説に当たり、来館者に喜んでもらいたい」と話し、安藤教育長も「素晴らしいユニホームが完成した。解説ボランティアに今後も励んでいただければ」と友の会の活動に期待を寄せた。
友の会のガイド活動は、29日から11月3日まで土・日曜日と祝日に行う。

















