家庭教師や家庭学習のサポート活動を展開する安平町追分在住の本多抽紀江さん(46)が、家庭学習を通じた子どもとの関わり方をアドバイスする「勉強に自己肯定感は必要ない」(西日本出版社)を出版した。本を通じて本多さんは「勉強は親子の最高のコミュニケーション。勉強の話題を通して、親子の会話が生まれることが日常になってほしい」と期待する。
本多さんは、約30年の家庭教師経験があり、子どもの家庭学習を手伝う母親のサポート事業も展開。その中で「子どもの勉強に口を出しにくい」「どこまで手伝えばいいのか」などの悩みに耳を傾けてきた。
著書では、そんな母親たちの思いに応え、子どもへの関わり方や成長段階で変わる伝え方のポイントなどを紹介。「実は最高の家庭教師はお母さん。プロの講師が教えるよりも、お母さんが声掛けをしてくれる方が子どもは伸びる」と説くほか、「10歳までは『お母さんが喜ぶから勉強する』でいい」などとアドバイスしている。
また、子どもが持つ感性を文章で表現できるようにしていく「読書感想文」の書き方もレクチャー。10歳以下の幼い子どもを持つ母親はもちろん、子育てに奮闘する母親にも手に取ってもらいたい一冊だ。四六判、214ページ。定価1650円(税込み)で、全国の書店などで販売している。著者名は本多ゆきえとしている。
本を通じて本多さんは「子どもは勉強のことを聞かれるのは嫌ではない」と言い、「これまで孤独に対峙(たいじ)してきた子どもとの家庭学習が、楽しい親子の会話のようになれば」と話している。

















