北海道エアポート(HAP)がまとめた新千歳空港の航空概況によると、3月の国内線旅客数は前年同月比17・6%増の68万5574人となった。新型コロナウイルス感染拡大による旅客需要の低迷で国内線の減便が続く中、14カ月ぶりに前年実績を上回った。ただ、「コロナ前」と比べると減退は顕著で、当面は厳しい状況が続きそうだ。
国内線の主な内訳は、羽田線が前年同月比32・2%増の34万2779人、伊丹線が同83・9%増の5万1076人、福岡線が同21・5%増の2万8035人、中部線が同31%増の5万2088人など。HAPは「3月は各地の緊急事態宣言が解除され、年度末の移動需要もあったため、年明け1、2月よりは回復傾向となった」と分析する。
一方、データの比較対象になる昨年3月は、コロナの「第1波」で道が独自の緊急事態宣言を出し、旅客需要が極端に落ち込んだ時期。コロナ前の2019年3月と比べると60・7%減で、HAPは今後について「各地のまん延防止等重点措置や緊急事態宣言で、見通しは立てにくい状況」としている。
国際線旅客数は昨年4月以降、12カ月連続でゼロ。前年同月はまだ国際線が運航しており、旅客数1万5905人から皆減。国内線、国際線の合計は同14・5%増だが、こちらも19年3月と比べると67・1%減となった。発着便数は5947便で前年同月比37・2%減だった。
また、3月の貨物取扱量は同3・9%減の985・8トン。内訳は国内線が同17%減の816・3トン、国際線が同309・8%増の169・4トン。国際線は道産海産物の空輸などが堅調で、19年3月と比べても27・7%増だった。
















