白老アイヌ協会(山丸和幸理事長、会員220人)は24日、2021年度定期総会を白老町コミュニティーセンターで開き、アイヌ文化の伝承など事業計画を決めた。
山丸理事長はあいさつで「今年も伝統文化を担う人材育成などに取り組み、白老アイヌ文化の知的財産保護の在り方について方向性を出したい」とし、来賓の戸田安彦町長は「白老のアイヌ文化を守り、後世に引き継ぐため、新しいアイヌ施策基本方針作りを進めたい」と述べた。
議事では、21年度の事業計画案と収支予算案を審議し決定。事業計画には、アイ・オロ・オ・コタン慰霊祭(7月9日、アヨロ海岸)、白老アイヌ碑慰霊祭(8月8日、白老アイヌ民族記念広場)、白老ペッカムイノミ(9月6日、ウヨロ川河口)、第32回しらおいチェプ祭(9月19日、白老港汐音ひろば)などを盛り込んだ。また、文化伝承事業としてアイヌ語教室や古式舞踊、文様刺しゅうの講座を開くことも計画した。
この他、大町商店街にある同協会の事業拠点施設の愛称について協議し、アイヌ語で「中央」を意味する「ノシキ」とすることを決めた。
役員改選も行い、選出した理事、監事は次の通り(敬称略)。同協会は後日、理事会を開き、理事長など役員を決める。
▽理事 山丸和幸、岡田育子、高橋正見、新井田幹夫、髙橋民枝、阿部敏昭、荒澤明美、吉見真由美、中村幸子▽監事 張山澤吉幸、小美浪フミ

















