苫小牧港を発着するフェリーのゴールデンウイーク(GW)期間(29日~5月5日)の予約が、2020年に比べ大幅に増えている。しかし新型コロナウイルスの影響で旅客が激減した20年との比較で、コロナ前の19年と比べると低水準にとどまる。25日から東京、大阪など4都府県に緊急事態宣言が発令され、旅行需要のさらなる減退は必至で、フェリー各社は今後の動向に神経をとがらせている。
西港で仙台、名古屋航路を運航する太平洋フェリー(名古屋市)のGW期間の予約は、20年に比べて5割増えた。下り便は28~30日の予約が多く、上り便は5月4日がピーク。だが19年に比べると8割減で、満席の便はないという。
大洗航路を開設している商船三井フェリー(東京)も下り便は29、30日、上り便は5月3~5日に予約が集中し、前年より100人ほど多い便もある。しかし、同社苫小牧支店は「緊急事態宣言の影響がどうなるか不透明だ」と警戒する。
八戸と結ぶ川崎近海汽船(東京)は、苫小牧着の便が連休前半、苫小牧発が後半に多い例年と同じ傾向。旅客や乗用車の予約は前年に比べ8割増だが、同社フェリー部はキャンセルが出る可能性も予測する。
東港で秋田、新潟、敦賀航路を持つ新日本海フェリー(大阪市)は、GW期間に運航する秋田便と新潟便の上り便の予約が、前年の約2倍から31倍と急増している。同社苫小牧支店は「前年が極端に少なかった」とした上で、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の影響で「今後キャンセルも出るだろう」と厳しい見方を示した。
















