火元跡に建つ大洋社印刷 コイノボリ大火 社員の防火意識高く

火元跡に建つ大洋社印刷 コイノボリ大火 社員の防火意識高く
火元だった場所を指し示す神保さん

 コイノボリ大火の出火元とされる苫小牧市大町2には現在、合同会社大洋社印刷が建っている。同社3代目代表の神保康弘さん(49)は歴史をひもとき、「火元は(現在の)うちの物品庫辺り」と特定。きょうも「防火意識は社員一同高い」と胸を張る。

 同社は大火から26年後の1947(昭和22)年創業。神保さんの祖父・故金次さんが謄写印刷業を興したのが始まり。当時は苫小牧製紙(現王子製紙苫小牧工場)への印刷物納入を主な業務とし、金次さんは大町町内会長を務めるなど地域の顔役だったという。

 市史は出火元を分かりやすく説明するため、旧地番と共にかっこ書きで「現大町大洋社印刷所裏付近」と記述している。神保さんも自社が大火跡地と知り、郷土史にがぜん興味を持った。苫小牧青年会議所に所属していた2001年、仲間と苫小牧の歴史をまとめる事業に参加した。

 神保さんは「歴史を調べたことで、『火元はうちの物品庫辺り』と詳しく伝えられる」と話し、コイノボリ大火から100年の節目に「歴史あるまちに暮らしているんだな、と感慨深い」と思いを新たにする。

 同社の記念誌で集めたスナップ写真の中に、王子製紙南門辺りにあったとされる消防本部と金次さんの姿が写っていた。神保さんは「防火と縁がある」としみじみ感じており、「職員一同、毎日のように火の元確認を呼び掛けている」と話した。

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