21年度「増収増益」21・3% 感染症収束への期待大きく 帝国データ札支店、道内企業調査

21年度「増収増益」21・3% 感染症収束への期待大きく 
帝国データ札支店、道内企業調査

 帝国データバンク札幌支店は、2021年度(21年4月決算~22年3月決算)の業績見通し(売上高および経常利益)に関する道内企業意識調査結果を発表した。「増収増益」と回答した企業は前回調査(20年3月)に比べ6・8ポイント増の21・3%となる一方、「減収減益」は13ポイント減の28・3%に。業績見通しの上振れ材料としては、新型コロナウイルスに関する「感染症の収束」が最多だった。

 「減収減益」と「増収増益」の差は、前回調査で26・8ポイントあったが、今回は7ポイントまで縮小した。

 「増収増益」を見込む企業の業界別では、金融(50%)がトップで、以下は「不動産」(35%)、「小売」(31%)、「製造」(29・1%)の順。

 業績見通しを上振れさせる材料(複数回答)としては、「感染症の収束」が43・5%でトップ。これに「個人消費の回復」(42・5%)、「公共事業の増加」(29・7%)が続いた。

 逆に下振れさせる材料(複数回答)では、「感染症の拡大」が51・3%で最多。以下、「個人消費の一段の低迷」(34・6%)、「公共事業の減少」(29・9%)の順。

 今年3月時点の資金繰りに関し、「楽である」が46・3%となり、「苦しい」(10・9%)を大幅に上回った。「どちらでもない」は40・9%だった。

 「楽である」とした企業の規模別では、大企業が53・6%だったのに対し、中小企業は44・9%。規模間格差が出ている。

 企業からは「無利子融資のおかげで運転資金の確保ができ、安心して経営ができる」(機械・器具卸売業)との声が上がる一方、「新型コロナ融資の返済開始が近づいており、早く収束しないと一気に保有資金が底を突いてしまう」(飲食店)と苦境を吐露する意見も出ている。

 調査は3月18~31日に、道内企業1071社を対象に実施。558社から回答を得た(回答率52・1%)。

■2021年度業績見通しの上振れ材料(複数回答)

順位 内容        割合(%)

1 感染症の収束      43.5

2 個人消費の回復     42.5

3 公共事業の増加     29.7

4 原油・素材価格の動向  16.1

5 経済政策の拡大     15.2

6 インバウンド需要の拡大 13.1

7 所得の増加       12.9

8 雇用の改善       12.7

9 人手不足の緩和     12.0

10 政策支援の充実    10.2

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