第４波とされる新型コロナウイルスの感染が全国的に拡大している中で、今年もいろいろと行動を制限しなければならない大型連休も終盤。１１連休の人はまだ５日ほど残っているかもしれないが。

　感染対策を徹底した宿泊プランに助成し、利用者が最大半額の割引料金で宿泊できる「新しい旅のスタイル」を提案して道内の観光産業の下支えを図る北海道は連休前、病床が逼迫（ひっぱく）する札幌市の適用を延期しながら事業の実施期間を５月末まで１カ月延長した。この時期に記念日もあるわが家としては、お得感のある旅行を楽しみたいところだが、結局は今年も近場のドライブで過ごす。マスクや密回避が生活に定着した中で、最近は感染力の強い変異株が主流。日々更新するように各地で新規感染者数などが過去最多とのニュースに接すると、脅威が身近に迫っていると感じるためだ。行政は、４度波を迎えてもアクセルとブレーキのタイミングに混乱している。

　マスク生活が当たり前になっても、神経を使わなくてもいい空間に身を置きたい。苫小牧は海も森もある。人の少ない海辺で深呼吸を繰り返すだけで、呼吸器官を開放した気分になる。その後、近くの町まで車を走らせ「おうち時間」用の好物を購入して帰宅し食事を楽しんだ。収縮していた心身は緩む。

　連休後はより難しい状況になりそうだ。不安、不満、いら立ちを自覚し制御することがいよいよ大切な局面になる。（司）