ウトナイ湖サンクチュアリ40周年 記念事業の準備着々、16日に「美々川すいすいツアー」

ウトナイ湖サンクチュアリ40周年 記念事業の準備着々、16日に「美々川すいすいツアー」
美々川源流部を下見するウトナイ湖サンクチュアリのレンジャー=4月29日

 今月、開設40周年を迎えた日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ(苫小牧市植苗)で、記念事業の準備が着々と進んでいる。16日午前9時からは美々川源流部の自然観察などを楽しむ「美々川すいすいツアー」が計画されており、レンジャーらがツアーで散策予定地の下見を重ねる。

 ツアーは源流部散策、カヌー体験、ウトナイ湖の観察で構成予定。各地への移動は基本的にバスで行う。カヌー体験は、第2美々橋カヌーポートから美々川タップコップ親水公園までの約2キロ区間で実施。安全や周囲の環境に十分配慮しながら行うという。

 美々川周辺は野生鳥獣の生息地として知られる一方、水質悪化や水量減少といった問題を抱える。サンクチュアリのチーフレンジャー中村聡さん(58)は「地元の人たちが守ってきた美々川を含む湿原の自然環境が、生息する動植物にとって重要な場所であることを広く知ってもらえれば」と話す。

 4月29日早朝、サンクチュアリのレンジャー和歌月里佳さん(34)とボランティアの高橋直宏さん(61)が現地を下見。散策ルートの確認やツアー当日に観察できそうな草花を調べるなどした。

 ツアー全体の進行を担当する和歌月さんは「ウトナイ湖や美々川周辺を楽しみながら環境保全に興味を持つきっかけにしてもらえたらうれしい」と意気込む。

 記念事業では、このほか勇払原野や弁天沼を巡るツアー、市と共催のシンポジウムなどを実施する予定。環境保全や普及教育に取り組み、理解の輪を広げたい考えだ。

 ウトナイ湖サンクチュアリは1981年5月、日本野鳥の会が自然保護や環境教育を進めるため、ウトナイ湖と周辺を含む510ヘクタールを指定した国内初の拠点。82年には国指定鳥獣保護区(特別保護地区)になった。

 美々川はウトナイ湖を構成する重要河川の一つで、周辺河川と流域湿原は湖を維持する生命線と考えられている。源流部の一つは、新千歳空港北東部の丘にある。

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