厚真町は、苫小牧市出身の松田一仁さん(62)を新たに企業研修型地域おこし協力隊として任命し、6日に宮坂尚市朗町長が委嘱状を交付した。松田さんは、地元産メークイン「あつまいも」の「ブランディングを手掛けたい」と抱負を語った。
松田さんは大手化粧品メーカーや医薬品会社に長年勤務し、商品開発の企画、マーケティングなどを担当。東京都内のほか、中国・上海でも延べ16年にわたってブランド事業を展開してきた経歴があり、直近では上海で販売、企画マーケティング業務を統括していた。
町内では、あつまいもを原材料にした商品の企画・販売を展開する「伝平さんの畑」(同町豊沢)に籍を置いて活動する。販路の拡大はもちろん、「あつまいもの消費を国内、中国で広げる仕掛けをつくり、ブランド化もしたい。『北海道のメークインと言えば、あつまいも』と認知してもらえるようなことができたら」と意欲を見せた。
地域おこし協力隊の期間は、来年3月末までだが、最長で3年間継続できる。宮坂町長は、松田さんの構想について「北海道全体に影響力、成長をもたらす可能性がある」と期待し、「厚真町で新しい形の地場産業が花開いてくれたら。これまでの経験を生かし、自由な発想を持って挑戦していただきたい」とエールを送った。

















