苫漁協のホッキ漁国際新認証を取得 世界基準で価値高める

苫漁協のホッキ漁国際新認証を取得 世界基準で価値高める
MEL認証取得を喜ぶ伊藤組合長(中央)ら苫小牧漁協幹部

 苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)は20年連続水揚げ日本一のホッキ漁で、水産エコラベルの国際認証「マリン・エコ・ラベル」(MEL)のバージョン2を取得した。同漁協が取得していた旧認証の終了に伴い、国際基準を満たすバージョン2への更新を図った。胆振・日高管内で初の取得で、伊藤組合長は「長年の取り組みに間違いがなかったことが世界的に認められた」と喜んでいる。

 MELは一般社団法人マリン・エコラベル・ジャパン協議会の取り組み。水産資源の持続的利用、環境や生態系の保全に配慮している漁業や養殖の生産者、加工や流通の事業者を認証し、取扱品にロゴマークを付けて流通させている。苫小牧漁協は2018年8月、国内認証のMELバージョン1を取得したが、19年12月にMELが国際認証となり、今年1月末でバージョン1は終了した。

 苫小牧漁協は終了に備えて昨年4月から、新認証の申請手続きを進めてきた。徹底した資源管理で水揚げ日本一を続け、「苫小牧産ほっき貝」を地域ブランドに登録するなど貴重な地域資源のホッキを、新認証でさらに付加価値を高める狙いがある。19年度からタイ・バンコクに定期輸出しており、世界的ニーズに応える必要もあった。

 バージョン2の「流通加工」で22項目、「生産(漁協)」で44項目の厳しい審査を受け、両認証規格に「適合」すると決まった。特に「生産」は全国8例目、道内では北海道漁業協同組合連合会の秋サケ定置網漁に続いて2例目。9センチ以上に成長した貝に限定して漁獲し、前浜内で計画的に移植放流するなど、持続可能な漁業の成果が評価された。

 同漁協は夏ごろまでをめどにMELロゴマークのシールを作り、出荷するホッキに貼って流通させる考えで、「苫小牧産ホッキの価値をさらに高めていきたい」としている。伊藤組合長は「歴史ある管理型漁業が評価された」と強調し、「新型コロナウイルス感染拡大でホッキも価格が下がり大変だが、いろいろなことにチャレンジしていかないと」と意欲を新たにしていた。

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