酒類提供自粛 まん延防止で追加対策 知事「全道へ最後のとりで」 イベント制限 終電繰り上げ 道感染症本部会議

酒類提供自粛 まん延防止で追加対策 知事「全道へ最後のとりで」
 イベント制限 終電繰り上げ 道感染症本部会議

 道は8日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、コロナ対応の特別措置法に基づく札幌市への「まん延防止等重点措置」適用に伴う追加対策を決めた。同市内の飲食店に終日の酒類提供自粛を求めるほか、イベントの人数制限や市営地下鉄の終電繰り上げなども行う。記者会見した鈴木直道知事は「札幌市を対象とする『地域限定の緊急事態宣言』とも言える極めて強い措置」と強調し、「全道へのまん延を防いでいく最後のとりでになる」と道民、札幌市民に理解と協力を求めた。

 道内の日別の新規感染者数は8日に403人(うち札幌市277人)、9日は506人(同327人)と過去最多を2日連続で更新。通常株から変異株への置き換えが加速し、札幌を中心に急拡大している。特に札幌市内はコロナ対応の病床(480床)が満床に近づき、医療提供体制は危機的な状況が悪化しており、知事は「今までの中で最も厳しい状況だ」と述べた。

 札幌を対象区域とする重点措置の適用期間は、対策によって開始日は異なるが、9~31日の23日間。

 市内の飲食店(バーやカラオケボックス含む)には、4月27日から出されている「午後8時まで」の営業時間短縮要請を継続。「午後7時まで」としていた酒類提供は12日以降、「終日自粛」を求める。要請に応じた事業者に支援金として1日当たり、中小企業に3万~10万円、大企業に最大20万円を出す方向で調整している。

 飲食店への時短要請や酒類提供自粛要請は、重点措置の適用で、従わない場合は知事による「命令」が可能となる。さらに正当な理由なく命令に応じなければ、20万円以下の過料が科される場合がある。

 イベントは11日から、入場者を5000人以下とするよう要請。ロックコンサートやスポーツイベントなど「大声を出す」ことが想定される場合は、収容率を50%以内とし、営業時間は午後9時まで。酒類提供の自粛も求める。

 この他、床面積が1000平方メートルを超える百貨店や遊興施設など大規模集客施設には、12日から午後8時までの営業時短を要請。市営地下鉄では終電を約30分繰り上げ、市電も約20分繰り上げる。また、事業者にはテレワークなどを促進し、札幌の出勤者の7割削減を目指す。

 知事は「緊急事態宣言と同等の極めて強い措置を決定した」と説明。「いずれも生活や社会経済活動に大きな影響を与えるものであり、大変つらいお願いになる」としながらも、「札幌の非常事態とも言える医療の状況を踏まえた対策。道民、札幌市民、事業者の方々に協力をお願いしたい」と強い危機感を訴えた。

■特措法に基づく「まん延防止等重点措置」の主な要請・協力依頼(対象区域・札幌市内、期間5月9日~31日)

【飲食店等への要請】(5月12日~)

・酒類の提供を終日行わない(利用者に よる店内持ち込みを含む)。

・営業時間は午前5時から午後8時ま  で。

【イベント開催の要請・協力依頼】(5月 11日~)

・人数上限5000人以下。

・収容率は「大声が想定されるもの」(ロ ックコンサート、スポーツイベントな ど)が50%以内、「大声なし」(クラシ ックコンサートなど)が100%以内。

・酒類の提供を行わない。

・営業時間は午後9時まで。

【事業者への要請・協力依頼】(5月9日 ~)

・時差出勤、テレワーク、休暇取得を促 進(目標・札幌市内で出勤者数の7割 削減)

・主要観光施設などのライトアップや屋 外広告の夜間消灯(午後8時から)

【交通事業者への協力依頼】(5月12日~)

・市営地下鉄、市電の終電の繰り上げや、 主要ターミナル(大通駅、さっぽろ駅) で検温の実施。

【学校への要請】(5月9日~)

・学校行事(運動会、体育祭、修学旅行、 宿泊学習)の中止、延期、縮小。

・部活動は学校が必要とする場合を除  き、原則休止。

・大学・専門学校はオンライン授業の活 用やクラスを分割した授業などで、密 を回避。

【飲食店以外の集客施設への要請・協力 依頼】(5月12日~)

・1000平方メートルを超える百貨店、遊園地、 スーパー銭湯、ゴルフ場などの営業時 間は午後8時まで。

・酒類の提供を行わない。

【道民・札幌市民への要請】(5月9日~)

・不要不急の外出や市外への移動を控え る。

・午後8時以降は飲食店にみだりに出入 りしない。

・路上や公園で集団での飲酒を控える。

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