安平町の早来、追分地区で別々に運営していた組織「早来すずらんシール」「追分ハートスタンプ」を統合した新たな組織「ポイントあびら」が１１日に発足した。町内全域で使える共通のポイントカードを新たに発行し、買い物や町のイベントなどで利用できるようにする。１７日から新規会員の申し込みを受け付け、６月１日から利用を開始する予定。

　安平町は２００６年に旧早来町と旧追分町が合併したが、町内の買い物で使えるポイント制度は早来、追分の地区ごとに限定されていた。これを踏まえ、それぞれのポイント制度を一元化。町内の飲食店をはじめ、菓子・生鮮・食料品店、生活用品店、燃料店といった加盟５３事業所（１１日時点）で使用できるものにした。

　ポイントは税抜き３００円ごとに１ポイント付与され、１００ポイント貯まると、１００ポイント１００円で買い物が可能。また町内で行うがん検診や各種教室、祝金などによる「行政ポイント」、町社会福祉協議会が主催するボランティアに参加して与えられる「生きがいポイント」もカードに付与される仕組みにした。入会金、年会費、登録料、カード発行費用は無料（カード紛失などにより再発行する場合は３００円負担する）。

　１１日に開かれた設立総会で会長に就任した岸田和也さんは▽町民へのサービス向上と販売促進▽商工企業全体の発展―を目標に挙げ、「この２点を循環させ、地域社会、町全体の発展につなげるシステムをつくりたい。震災復興、新型コロナウイルス対策と合わせて運営が順調にいくようご協力をお願いします」と結束を呼び掛けた。

　ポイントカードに関する問い合わせは、町商工会早来本所　電話０１４５（２２）２７８９、同追分支所　電話０１４５（２５）２１５４。