第60回記念春季北海道高校野球大会室蘭支部予選第4日は11日、とましんスタジアム=苫小牧=でAブロック2回戦2試合が行われた。苫小牧中央が苫小牧南に5―0の零封勝ちを収めた。伊達緑丘は10―4の圧勝で登別青嶺をかわした。
第5日の12日はBブロック2回戦の静内―苫小牧高専と苫小牧工業―北海道大谷室蘭の2試合が行われる。
▽Aブロック2回戦
登別青嶺
101200000―4
11211040X―10
伊達緑丘
(登)平井、大熊―中西
(伊)越橋―長尾
㈡平井(登)難波、遠藤、越橋(伊)
苫小牧南
000000000―0
00400100X―5
苫小牧中央
(南)佐藤大、伊藤―渡部
(中)宮田、池、神部―笹原
㈢奥井(南)
㈡橋本2、時田、真田(中)
―5番時田、走者一掃の2塁打
苫小牧中央の5番時田が三回2死満塁で左越えの二塁打を放ち、走者を一掃した。「先制点になってほっとした」と笑みを浮かべた。
内角低めのカーブを捉えた打球は左翼手の頭上を越えた。昨年秋からいい当たりを打てていたが、外野手正面のフライが目立っていただけに「やっと外野を越えるヒットを打てるようになった」と手応え十分だ。
身長180センチの体格を生かしたダイナミックな打撃が持ち味。「強いスイングを意識してティーバッティングで遠くに飛ばすように練習している」と話す。「この勢いで地区優勝を狙いたい」。主力としての自覚を新たにしていた。
―苫南、打撃に課題
苫小牧中央の投手陣を攻略できず無得点に終わった苫小牧南。打線は散発4安打でつながりを欠いた。二塁手の杉山主将(3年)は「バッティングマシンのスピードを上げてどの打順からでも点が取れる打線をつくっていきたい」と決意を語った。
先発は、エースの伊藤(3年)を温存して左腕の佐藤大を起用。打順は2番が定着していた吉原(2年)を4番に入れてスクイズを狙っていた。工夫を凝らした布陣で挑んだが、逆転のきっかけはなかなかつくれなかった。杉山主将は「序盤はチャンスがあったけれど決め切れず、その後は相手のペースに合わせてしまった」と反省を口にした。
夏の大会に向けて打撃力の底上げを図る。「追い込まれてからの変化球を当てにいってしまった」と話す杉山主将。津田監督は「ホームランは狙えないので強いゴロやライナーを打てるように打撃を強化したい」と語った。

















