党内の権力争いで協議が難航し会長不在の状態が続いていた自民党道連は12日、札幌市内で役員会と総務会を開き、新会長に伊東良孝衆院議員=道7区=、会長代行に高橋はるみ参院議員=道選挙区=を充てる人事を正式に決めた。ただ、任期は6月26日開催予定の定期大会までの1カ月余り。それまでに会長選考の新たなルールを設け、定期大会で執行体制を再選考するという異例の決着。終了後、記者団の取材に応じた中村裕之副会長(衆院議員・道4区)は「今回の長期間にわたる選考過程を踏まえ、道連の改革を進めていきたい」と述べた。
東京五輪・パラリンピック組織委員会会長就任のため道連会長を辞任・離党した橋本聖子前五輪相の後任を選ぶ人事は、2月下旬からスタート。当初は武部新会長代行(衆院議員・道12区)と高橋氏が意欲を示して一騎打ちの様相を呈したが、両氏を支持する党内勢力が拮抗(きっこう)。話し合いでも決着がつかないため、武部氏が身を引いて期数最長の4期生の伊東氏で一本化を目指したものの、高橋氏を推す勢力がなお譲らず、約3カ月にわたり協議が難航。今月10日に東京都内で開いた本道選出の衆参国会議員(11人)でつくる党北海道ブロック両院議員会(通称代議士会)で、伊東氏を会長に、高橋氏を会長代行に就任させることでようやく軟着陸した。
道議会庁舎内で非公開で開いた役員会と総務会には、国会議員側は中村氏と堀井学副会長(衆院議員・道9区)の2人が出席し、伊東、高橋両氏は国会日程などのため欠席した。
終了後、記者団の取材に応じた中村氏は「任期については、6月の道連定期大会までとすることを役員会、総務会で確認した」とし、「これまで会長を選考する規約がなかった。その間に規約になるか、一定のルールを新しい体制の下で検討する」と述べた。また、会長代行については長谷川岳参院議員(道選挙区)と武部氏の2人が退任し、国会議員側は高橋氏1人になったことも明かした。「会長代行は規約上、国会議員1人、道議1人となっているが、これまで規約と異なる人事がなされていた。これを規約通りとした」と説明した。
10月までに総選挙を控え、今後の焦点は定期大会終了後も伊東新会長が続投するのかという点。中村氏は「決まっていない。伊東会長も当然、有力な候補者になるが、それは改めて設けるルールの選考手続きで行っていく」と述べた。
伊東氏は、自民党が大敗した2009年の衆院選で初当選。道内小選挙区で唯一勝利したため、1期目で異例の道連会長に就任し、3期6年務めた。今回が2度目の登板となる。
















