鵡川漁業協同組合厚真支所青年部・女性部の「木を植えて環境を考える植樹会」が13日、厚真町幌内の町有林で開かれた。関係者らが1500平方メートルに330本のカラマツの苗木を植樹し、心地よい汗を流した。
2007年に町民植樹祭を開催したことを契機に始まった取り組み。これまで町内の約4.87ヘクタールに6700本ほどを植樹している。昨年は新型コロナウイルス感染拡大への影響を考慮して中止したため、2年ぶりの開催となった。
同漁協厚真支所青年部・女性部のメンバーのほか、厚真町職員らが加わり約30人が参加。宮坂尚市朗町長は「町内の約3200ヘクタールが被災し、植樹するとしたら600万本にも及ぶ。再生には時間がかかるが継続していきたい」とあいさつした。参加者は枯れた枝などを寄せ集めて処理しながら、くわを使って穴を掘り、町が用意したカラマツの苗木を一本一本丁寧に植えていった。
今回植樹した町有林は、18年9月の胆振東部地震で被災した箇所を含む。青年部の西舘純之部長と女性部の村上裕子部長は「山が思っていたよりも崩れている。まだまだ時間がかかるが、頑張ってみんなで植樹を継続していきたい」と口をそろえた。
町の担当者は「要望がある限り、町有林の中で皆伐して新たに整備する場所、地震によって整理が必要になった場所を提供し、植えていきたい」と話していた。

















