苫小牧市の介護支援ポイント事業 コロナ禍で活動難しく、今年度は個人宅に注力

苫小牧市の介護支援ポイント事業 コロナ禍で活動難しく、今年度は個人宅に注力
今年度初の「いきPカフェ」。ボランティア活動に対する思いを述べる登録者=7日、市民活動センター

 苫小牧市が、65歳以上の市民を対象に実施している「介護支援いきいきポイント事業」。高齢者施設や個人宅で実践したボランティアの活動時間に応じて換金可能なポイントを付与する市独自の取り組みだが、新型コロナウイルスの流行で活動は停滞気味だ。高齢者施設がボランティアの受け入れを見合わせているためで、運営する市社会福祉協議会ボランティアセンター(ボラセン)は「個人宅での活動に注力するなどして、事業を継続させたい」と話す。

 近年の活動件数は年間延べ3000件台で推移し、2017年度3316件、18年度3789件、19年度3340件だった。しかし、20年度は973件まで落ち込んだ。重症化のリスクが高い高齢者の感染を避けるため、大部分の高齢者施設が外部からのボランティア受け入れを中止したためで、施設での活動はほぼ皆無となった。

 ボラセンは登録者が奉仕活動への意欲を失わないよう昨年8月から毎月、登録者を集めて研修や情報交換を行う「いきPカフェ」を市民活動センターで開催。6月からは登録者向けの通信をほぼ毎月発行、郵送してきた。今年度も7日に初回の「いきPカフェ」を開催し、片付け術の研修や参加者が奉仕活動について語り合う時間を設けた。

 今年度は高齢者の個人宅での活動を充実させるため、ケアマネジャーなどに働き掛けながら個別のニーズの掘り起こしに注力する。話し相手や散歩の手伝いのほか、花木の水やり、荷物の整理、はがきや書類の読み上げなどを想定。できる限りニーズに応えたい考えで、状況によってはボランティアでチームを組み、複数人で対応することも計画している。

 同事業を担当するボラセンの一谷誠子さんは「手助けを必要としている在宅高齢者が市内に点在している」と指摘。「ボランティア側にとっても、活動できることが喜びにつながる。『こんなことを相談して迷惑かな』と考えず、まずは一度、ボラセンに相談してほしい」と呼び掛ける。

 「介護支援いきいきポイント事業」は、高齢者の社会参加を促し、介護予防につなげることを目的に12年にスタート。研修を受けた市民がボランティアとして登録し、指定の高齢者施設などで話し相手やレクリエーション、行事の支援などの奉仕活動をする。原則1時間の活動に1ポイント(1日2ポイントまで)が付与され、1ポイントで100円に換金できる。

 事業に関する問い合わせ、相談はボラセン 電話0144(84)6481。

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