観光施設は客足減 人の動き 抑制効果表れる 緊急事態宣言初日

利用客が半減した道の駅ウトナイ湖

 政府が新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言を北海道に発令した16日、道は不要不急の外出自粛、飲食店への営業時間短縮などを求め、苫小牧市内でも人の動きの抑制効果が表れた。普段から観光客が多く訪れる施設は客足が軒並み減り、利用者や関係者からコロナのいち早い収束を願う声が相次いだ。

 道の駅ウトナイ湖(植苗)は同日、入場者数は約1400人で、通常の日曜に比べて半減した。西村宏基駅長(54)は「旅行者はほとんどいない」と施設内を見やり「天気が悪いせいもあるが、やはり緊急事態宣言の影響」と分析する。

 同駅は他の市内公共施設と同様、17~31日に臨時休館するため、食品ロス対応に追われた。一部商品を赤字覚悟の半額で売り、「施設が休むことで、生産者をはじめ、すべてに影響が出る。みんなで支え合って、コロナに立ち向かいたい」と語る。

 千歳市の主婦、本間香織さん(47)はインターネット交流サイトで同駅の窮状を知って訪れた。「食品ロスはよくない。少しでも協力できれば」と野菜などをまとめ買い。「コロナの影響が未知数だった昨年と、ずっと対策を続けてきた今では、緊急事態宣言も受け止め方が違う」と話していた。

 海の駅ぷらっとみなと市場(港町)も客足が減った。同市場を運営する商業協同組合苫小牧港市場の代表理事、山本水産社長の山本英誠さん(50)は「客足は半分ぐらい」と指摘。「札幌市のまん延防止等重点措置からどんどん減り、観光客はいなくなった。仕方ないがやれることをしていかないと」と力を込めた。

 同駅内の飲食店も利用客が激減。リトルアンジェラの経営責任者、三浦良子さん(68)は「(宣言発令が決まった)14日から影響が出た。(利用は)5分の1ぐらい」としつつ「商売をしないと生きてはいけない」。系列店の営業時間短縮の準備に追われ「言われたことを守りながら、コロナ収束まで何とか乗り切りたい」と強調した。

 北海道の空の玄関口、新千歳空港も行き交う人はまばら。東京都の会社員、伊藤矢真人さん(31)は妻の里帰り出産を終え、この日が家族一同での帰宅日に。くしくも宣言地域間の往来となり、「(不要不急な外出と)人から言われるのかもしれない。マスク着用などやれることをやるしかない。コロナが早く収まってほしい」と述べた。

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