百年桜 まだまだ元気で 地元有志が傷んだ幹を手当て 樽前小

百年桜 まだまだ元気で 地元有志が傷んだ幹を手当て 樽前小
傷んだ幹の手当てを行う関係者ら

 苫小牧樽前小学校(深松一宏校長)が開校した1922(大正11)年当時から残る樹齢約100年のエゾヤマザクラを後世につなごうと、地元の有志らが15日、保存作業を行った。市内の樹木医をはじめ、建設、造園事業所の関係者らが集まり、傷みが進んで空洞化した幹の手当てを行った。

 桜の古木は開校当時、児童が教員の指導の下で周辺の山から校舎の前庭に移植したもの。その後、前庭部分はグラウンドとして使われるようになったが、桜の木はそのままグラウンドの中央に残された。

 児童や教職員から「百年桜」の呼び名で親しまれており、同校のシンボル的な存在だ。春には満開の桜の木の下で児童が給食を食べる「お花見給食」が恒例行事となっているほか、数年前からは地域住民に夜桜見物を楽しんでもらおうと、樽前の鴻野建設がライトアップ活動も行ってきた。

 しかし、長年の風雪によって木の傷みが進行し、幹が空洞化し、折れてしまう枝も増えていたという。今年4月下旬、ライトアップの準備に訪れた地元有志らが現状を目の当たりにし、「未来の子どもたちにも百年桜を見せてあげたい」と発起。協力者を集め、保存作業に乗り出した。

 この日は市内しらかば町の樹木医金田正弘さんや同校の保護者、鴻野建設、作田造園(宮前町)、NPO法人「樽前arty+(アーティ・プラス)」(樽前)の関係者など約10人が作業に協力。空洞化した幹にピートモスと炭を混ぜた物を詰めて補強したほか、幹に布を巻いて表面を保護したり、高所作業車で枝を伐採するなどした。

 長年、この桜を見守り続けてきた金田さんは「傷みが激しい老木ではあるが、再生しようとする力はまだ残されている。きょうの作業で、その力がさらに引き上げられたと思う」と語った。

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