苫工、激闘制し9連覇 道高校ハンドボール選手権室蘭支部大会

苫工、激闘制し9連覇
道高校ハンドボール選手権室蘭支部大会
リーグ戦〔苫工―室工〕チーム最多の6得点をマークした苫工の木村=20日、室蘭市体育館

 第72回北海道高校ハンドボール競技選手権大会兼高松宮記念杯全国高校ハンドボール選手権大会北海道予選会室蘭支部大会は18、19両日、室蘭市体育館で開かれ、苫小牧工業が9連覇を果たした。苫工と準優勝の室蘭工業、3位の室蘭栄は6月に同体育館で開かれる全道大会の出場権を獲得。苫小牧高専は4位だった。

 4チームが出場し、リーグ戦で栄冠を競った。苫工は苫高専に32―20、室蘭栄に37―23で圧勝。室蘭工業戦は後半で逆転し23―20で押し切った。苫高専は3戦全敗で最下位に沈んだ。

 昨年は全国高校総合体育大会が新型コロナウイルスの影響で中止され、支部大会も取りやめとなった。苫工は2012年からの9連覇、通算14回目の優勝を飾った。

 ▽リーグ戦
苫小牧工業32―20苫小牧高専
室蘭工業34―26苫小牧高専
苫小牧工業37―23室 蘭 栄
室 蘭 栄33―16苫小牧高専
苫小牧工業23―20室蘭工業
 室蘭工業36―30室蘭栄

 ▽順位 (1)苫小牧工業3勝(2)室蘭工業2勝1敗(3)室蘭栄1勝2敗(4)苫小牧高専3敗

―リーグ全勝優勝 最終戦・ライバル室工との接戦制す 
 苫小牧工業がリーグ戦全勝で9連覇を達成した。昨夏に室蘭市で開かれた室蘭支部の代替大会でも優勝していて、事実上の10連覇を果たした。優勝決定戦となったライバルの室蘭工業戦では、追いつ追われつの接戦を制した。
 室工戦は前半で3点のビハインドを背負った。シュートは室工GKの好セーブに阻まれた。ライトバックの藤原渉主将(3年)は「相手のGKの苦手な低めを狙っていたけど、チームとして焦りがあって狙いが定まっていなかった」と話す。
 9―12の劣勢で迎えたハーフタイムではシュートコースなど修正点を洗い出した。小田健介監督は「気持ちもリセットして後半に臨めた。いいハーフタイムの使い方ができた」と振り返る。
 後半は14点の猛攻で逆転した。チーム最多の6得点をマークした右サイドの木村海翔(3年)は「高くジャンプしてGKを揺さぶるシュートが打てた」と手応えを語った。
 守備ではGK髙﨑光(同)の好守が光った。接戦が続く試合終盤でノーマークのシュートを2本連続でセーブ。165センチと小柄ながら、手と足を大の字で開くセービングでゴールを死守した。「なんとか見せ場をつくりたかった。全道でもいいセーブを見せたい」と笑みを浮かべた。

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