苫小牧市の岩倉博文市長は20日の記者会見で、自らの4期目の公約の進捗(しんちょく)状況を発表した。2018年6月の市長選で公約した25項目50施策を庁内で精査した結果、今年3月末時点の進捗率は74・8%。市の成長戦略の中核と位置付けるカジノを含む統合型リゾート(IR)については「私の任期の間となると完全に難しいと考えている」と述べ、任期中の認定区域の申請は不可能との考えを初めて示した。
一方で、新型コロナウイルスの影響でIRをめぐる国のスケジュールが見通せないことを挙げ、「知事の道議会答弁でもIRそのものを諦めたわけではない。道庁と連携し、知事の思いに沿って準備を進めていく」と誘致の断念ではないことを強調した。
進捗状況が10段階評価で「3」と最も悪かったのは「JR苫小牧駅前の新たな顔つくり」。駅前で廃虚化が進む旧商業施設「エガオビル」の地代に絡む民事訴訟を抱える中、「なかなか前に進まないことに、市民には申し訳なく思う」と陳謝。訴訟の結果にかかわらず、残る土地の権利集約に向け「交渉を続けていく」と理解を求めた。
すでに達成済みの施策は▽新しい行政改革プラン(創革プラン)策定▽乳幼児等医療費助成制度の拡大▽児童虐待防止条例制定▽子ども家庭総合支援拠点整備▽道立特別支援学校誘致―など9施策。
岩倉市長は「(コロナの流行で)若干遅れぎみなのは事実だが、公約の100%達成を目指し、任期終了まで努力する」と力を込めた。来夏に控える次期市長選については「まだ考える時期ではないので、申し上げる言葉はない」と明言を避けた。
















